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バイクに乗らなくなったり、他の車種への乗り換えを検討している時、バイクをどこで売ろうかと悩みます。
特にカスタムしているバイクでは、買取業者に依頼すると査定額が低くなる可能性があるため、個人売買での売却を検討する人も多いでしょう。
ここでは、バイク個人売買の経験をもとに、個人売買のやり方・注意点について詳しく解説します。
個人売買がおすすめな人とそうでない人

バイクの個人売買はやり方がたくさんあり、それぞれメリットデメリットがありますが、そもそも個人売買が向いている人・そうでない人の特徴もあります。それぞれ以下にまとめます。
- 売却までに日数がかかっても問題ない
- 車体価格をなるべく高く売りたい
- SNSやアプリに慣れている
- すぐにバイクを売ってお金にしたい
- 車体に愛着があるから大切に乗ってほしい
- SNSやアプリの扱い疎い
個人売買は自分で書類を取り揃えるなど、準備に手間がかかります。それらの準備に労力や日数がかかってでも高値で売りたい場合、個人売買というバイクの売却方法は向いています。反対に、すぐにでも売りたい人には、おすすめできません。
また、バイクの個人売買ではスマートフォンアプリやWebサービスを駆使するため、普段からある程度使い慣れていないと難しく感じてしまうでしょう。
自分自身で値決めが難しかったり手間と感じたりする場合、バイク王などのバイク買取業者や、カチエックスなどのバイク買取一括査定サービスへ査定依頼をお願いしてもよいでしょう。自分で想定しているよりも高値で買い取ってもらえる可能性もあり、個人売買の手間が省ける可能性もあります。
>>バイク売るならどこがいい?【2023年版】買取業者おすすめ16社比較!人気ランキングや高く売る方法を解説
次項以降では、個人売買のやり方や必要準備物などを解説します。
バイク売買経験者が解説!個人売買のやり方
これまで何度もバイク個人売買を経験した経験者として、それぞれの方法を解説します。

ヤフオク!は必須
バイク個人売買では、ヤフオク!の利用は必須です。

理由として、ヤフオク!はバイクの中古パーツなどがたくさん出品されており、バイクのパーツや車体を求めている人の感度が高いです。また、ニーズの高い車種や人気車種であれば、オークション方式のため売価価格がどんどん上がっていきます。高値で売りたいと考えている人には、うってつけの方法です。
更に、Yahooプレミアムに登録しておくことで出品手数料が安くなるため、バイクの車体以外にも出品予定の場合、ぜひチェックしてみてください。
ヤフオク!登録方法のコツとしては、商品タイトルに車体名以外にも、型番や近しい車種名を羅列させることです。
この商品タイトル設定により、近しい車体を探している人や、表記ゆれ(少し異なる文字列で検索すること)にも対応することができるため、売却する車体を求めていそうな人に、出品状況を知ってもらうことができます。
最近はメルカリアプリなども
メルカリやPayPayフリマなどフリマアプリも増えているので、売却車体を多くの人に知ってもらうため、複数のフリマアプリへ出品しておくと良いです。

ヤフオクとの大きな違いとして、すぐに交渉などアクションができるため、じっくり検討したりやり取りしていると、何人かと購入タイミングが被ってしまう場合があります。
また、交渉が終わり売却の目処が経った後に、別の人から購入を検討していると連絡が入ることも。防ぐため「購入意思のある方はまずコメント(質問)をしてください」など、注意書きをしておくと良いと思います。
フリマアプリへの登録方法のコツとして、商品説明文の欄になるべく多く、近しい車種名や「バイク中古」のようなカテゴリキーワードを含めることです。
商品説明文は、購入希望者の検索キーワードと連動するため、商品説明文に関連する語句を含めておくと、似たような車種を探している人にも知ってもらうことができます。
注意点として、メルカリは逆オークション形式(値段がどんどん下がる)となることが多いです。
最初はやや高めの値段設定とし、商品タイトル文頭に【値引き交渉可能】の文字を含めたり、登録画像1枚目に【値引きOK】と記載しておくことで、中古バイクを探している人の目に留まりやすくなります。
Twitterや掲示板サイトでのやり取り
これまで紹介したヤフオク!やフリマアプリの他、TwitterやInstagramなどのSNSや、掲示板サイトの活用方法もあります。ヤフオク!やメルカリの出品URLをシェアできるので便利です。
他にも、限定価格を設定して直接連絡のやり取りにも利用します。理由としては、ヤフオク!などの出品サービスを経由して売買すると、出品手数料・落札手数料などの費用がかかるためです。
例えばメルカリだと手数料が販売価格10%となるため、バイクが50万円で売れれば5万円手数料が発生することになります。そのため、TwitterなどのSNSや掲示板サイトでは、10%以内の数万円引いた販売価格で宣伝したり、「今夜限り○○万円で売ります!」のように割り引いて宣伝します。
SNS利用のコツとしては、【拡散希望】のように拡散してもらえるような文言を文頭に記載しておくことです。
原付バイクを必要としている学生や、バイクが趣味である人に見て貰えると、「友達に知らせよう!」と拡散してもらえる事があります。拡散してもらい、多くの人の目に触れられるようにするため、多くの情報を開示するとスムーズに売却につながります。
個人売買の流れ
フリマアプリやSNSなどを利用した個人売買ですが、流れとしては大きく4ステップに分かれます。

@出品作業
バイクの車体を出品する際は、車体の状態を細かく記載する必要があります。どのような状態であるか、目で見ても分かるようできる限り写真を準備しておく必要があります。周りに何もないところで、一眼レフで前後・左右・カスタム箇所や特筆すべきポイントを撮影しておきましょう。
撮影のコツとしては、車体の真横から画面いっぱいになるような構図で撮影し、全体の状態が分かるようにします。車体を探している人が、写真を見ただけで何を売っているのか、すぐにわかるよう工夫します。
A購入者決定
バイクの車体価格となると、数万円〜数十万円に及ぶため、頻繁に値引き交渉も起こります。
ヤフオク!やメルカリなどの出品サービスを通さない場合は、分割支払いの希望を提示される場合もあります。トラブルとならないよう、両者が納得できる金額や支払い方法を決めたうえで引き渡しに進めてください。
B事務手続き
バイク車体の売却時には、車体や保険の名義変更を行う必要があります。車体の大きさや排気量、さらに自治体によって手続き場所が異なるため、事前に調べておきましょう。
大まかに分類すると、原付バイクは市区町村の役所および支所、中型・大型バイクは各都道府県にある運輸局となります。人口の多い地域だと混んでいることもあり、平日しか対応していない場合もあるため、余裕をもって手続きを進めましょう。
C発送
県内や近県の場合は引き渡しにあたって特に不便はないですが、遠方の場合は車体の発送が必要となり、手間がかかる場合があります。
クロネコヤマトや佐川急便のような運送業者では、バイクの車体を運ぶことができないため、車体専用の運送業者に依頼する必要があります。BASやi-lineといった運送業者がありますが、エリア特化の運送業者や格安業者などもあるため、自分自身に合った運送業者を選んでください。
個人売買の経験者としてよくやる手順としては、車体の発送当日に車体運送業者の倉庫へ車体を乗り入れ、ナンバープレートを取り外してそのまま役所へ向かいます。廃車証明書を発行したら、譲渡証明書とともに車体の購入者へ郵送して売却を完了させます。
トラブル回避!売買契約書・念書など書類準備
個人売買を行う場合、大きい金銭のやり取りが発生したり、登録関連の事務手続きが発生するため、売買トラブルが発生することもあります。回避するため、いくつか注意点を解説します。
廃車渡しなど個人売買の注意点
注意点は主に2つあります。

1つ目はお金(金銭のやり取り)についてです。ヤフオク!やメルカリなどの出品サービスを利用する場合は、入金が確認できた後の発送となるため、未入金での対応を行うことはありません。
TwitterなどのSNSや掲示板を利用する場合、金銭のやり取りに自由が利くため、分割払いに調整する場合もあります。この場合、全額を支払ってもらえる保証は無いため、なるべく全額の支払いが確認できた後に車体を発送するよう交渉した方が良いでしょう。
難しい場合、相手にローンを組んでもらうなど、発送前に入金を確認してから手続きを進めることをオススメします。
2つ目は車体登録についてです。車体を登録する際には、都道府県や市区町村へ車体を登録してナンバープレートを発行する必要があります。売却前の名義は自分自身であるため納税義務もありますが、売却後は購入相手に納税義務があります。
車体の名義変更や廃車手続きを行い、購入相手へ車体の名義を変更したり、自分自身の持ち物ではなくなることを証明する書類を発行する必要があります。これらの手続きを行わず車体を売却してしまうと、購入相手が名義変更を行わない限り、自分自身に納税通知書が届くこととなるため、トラブルの元となります。
車体の発送前に、車体の名義変更および廃車手続きを行ってください。名義変更・廃車手続きを終え、ナンバープレートを返納したうえで、車体を発送してください。
準備しておく書類
準備しておくものとしては主に以下の3点です。

1点目は、車体登録もしくは車体証明書です。これらの書類が車体の所有を示すものとなるため、引き渡しの際、購入相手に渡す必要があります。事故などあれば警察に見せる必要があるため、なるべく車体の中にしまっておきましょう。※無くしてしまっても再発行は可能です。
2点目は自賠責保険証です。自賠責保険は必ず入らないといけない保険であり、こちらも名義変更を行う必要があります。保険期間が終了している場合は特に必要ありませんが、保険期間が続いている場合、解約を行って返金したり名義変更する必要があります。
自賠責保険は加入の際、長期間契約のほうが割安になるため、長期間で契約することが多いでしょう。残り期間が長ければ、返金してもらえる可能性がありますが、微々たるものとなるため、自賠責保険も付けて売却するケースも多いです。
購入相手とすれば、自賠責保険に新たに加入することなく、名義変更を行うことで車体に乗ることができるので、支出を抑えることができます。トラブルの元とならないよう、解約するか名義変更するか、交渉時に決めておいてください。
3点目は譲渡証明書です。車体の名義が購入相手に移る際、譲渡したことを証明する書類が必要となります。車体の大きさや、自治体によっては必要ない場合もありますので、売却前に問い合わせてみてください。
使用用途としては、購入相手が車体を登録する際、提出が必要となる場合があります。車体売却時には、自分自身の住所等、自分自身が記入する必要がある箇所のみ記入しておき、購入相手の記入箇所は空白のまま渡します。
名義変更や車検。売る側買う側がそれぞれやる事

バイク個人売買では、高値で売れる可能性がありますが、自分自身で行う準備も多くあります。
- 車体の出品
- 車体の廃車手続き
- 譲渡証明書の用意
- 自賠責保険の解約(名義変更の場合あり)
- 車体の発送
- 入金
- 車体の登録
- 自賠責保険の加入(名義変更の場合あり)
多くは見えないものの、初めての場合は出品や事務手続きにかなり時間がかかります。事前に下調べしておき、スムーズに進められるようにしておきましょう。
バイク個人売買まとめ
バイクの個人売買は、買取業者に任せる場合と異なり、かなりの労力・手間がかかります。
手間に感じる人、なるべく早く売却したい人は買取業者に売却することがオススメですが、愛車をなるべく高値で売りたい場合、手間を惜しまず個人売買にトライしてみてください。