アライ(Arai)のバイクヘルメット!フルフェイスやジェットタイプが人気。通販サイトでも上位ランクインするシリーズも

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※当記事はPRを含んでおります。

アライ/ARAI(株式会社アライヘルメット)は、埼玉県さいたま市に本社をおく日本を代表するヘルメットメーカーです。一般・レース向けバイク用ヘルメットから、警察・消防など官公庁向けヘルメット、四輪レース用や競馬・競輪など競技用ヘルメットまで開発製造・販売を行っています。

アライはSHOEIと並んで世界のトップブランドであり、日本国内シェア3位のOGKカブトとあわせて国内ヘルメットの3大メーカーです。ここではアライヘルメットのルーツや世界に誇る安全性、フルフェイス・ジェットタイプ別のラインナップを解説します。

優れた安全性!アライのバイクヘルメット

アライは、1950年(昭和25年)に日本で最初にヘルメットの製造を開始した国内ヘルメットメーカーのパイオニアです。そのルーツをたどると、東京・京橋で官公庁用の制帽の製造・販売をしていた「新井帽子店」(1902年/明治35年創業)にさかのぼります。

アライヘルメット創業者新井広武氏は「新井帽子店」新井唯一郎氏の長男として生まれ、当時の「新井帽子店」は帽子店といっても主に軍用のヘッドギアの開発・供給を行っていました。戦後に軍用ヘルメットを再生し、帽体に自社製の内装を合わせた保安帽や安全帽を製造し販売することで、ヘルメット事業を再開しています。

その後1950年に現会社の母体である株式会社新井広武商店を設立し、フェノール樹脂を用いた帽体の成形を自社で開発し、自社製帽体ヘルメットの製造・販売を始めました。これが現在のアライヘルメットの始まりです。

社長自身がオートバイ愛好者

アライの最大の特徴は高い安全性と品質です。安全性を第一に考えて製品の開発を行っており、ヘルメットは全て日本国内の自社工場で製造されています。

何よりアライは社長自らがオートバイ愛好者とのこと。バイク乗りである社長の経験から「自分が被らないようなヘルメットは売らない」ことをポリシーとし、ライダーの「頭を護る」ことを徹底して追及し続けています。アライが一般向けハーフキャップヘルメットを製造していない理由は、社長自らの体験によるものです。

安全性へのこだわり

前述の通り、アライは徹底して「ライダーの頭を衝撃から護る」ことを念頭にヘルメットの開発を行っています。乗車用ヘルメットの規格として、日本の安全性規格「SG」「PSC」「JIS」はもとより、世界的に最も厳しいとされる米国の「SNELL」規格が定める耐衝撃落下試験基準をほぼ全モデルでクリアしています。

アライは、衝撃からいかにライダーを護るかという規格以上のヘルメットづくりを目指しており、SNELL規格を超える独自の強度規格「ARAI規格」を採用しています。

また、アライはレーサーの事故事例などから開発を重ね、高めた安全性能を選手用・一般市販品の区別なく提供しています。製品の価格差による安全性能の違いもなく、公平に提供していることは特筆すべき点と言えます。

「かわす性能」のパイオニア

アライヘルメットの帽体は、丸みを帯びているのが特徴です。これは、見た目のデザインよりも曲面による安全に拘るアライならではの形状で「R75 SHAPE」と呼ばれるものです。

万一の際、ヘルメットの帽体は衝撃を受けますが、可能なかぎり頑丈な帽体をもってしても、衝撃を吸収するには限界があります。そこでアライは、ヘルメットで衝撃を吸収するだけではなく「すべる事で衝撃を分散・減衰させる」=「かわす」ことが安全面で重要な要素だと考えました。衝撃を「かわす」そして「吸収する」という発想です。

画像引用元:アライ公式ホームページ

衝撃を「かわす」ためにアライの帽体は全てのモデルで「ヘルメットの形状は曲率半径75o以上の連続した凸曲面でなくてはならない」という「R75 SHAPE」を採用しています。
この規定は、もともと1974年にヨーロッパで制定され、日本でもJIS規格の1つとして導入されていました。しかし、数年前にヨーロッパ・日本ともに撤廃されています。

規定の撤廃により帽体のデザイン自由度が増す市場の中、アライは「R75 SHAPE」をARAI規格として固守し続けています。

ヘルメットに装着されている各種パーツも転倒の際に衝撃で外れることにより、より広く滑らかな面で衝撃を受けることを可能にしています。ヘルメットの安全性を追及し、「規格にこだわらないことがこだわり」と明言するアライならではの取組みと言えます。

シールドやインカム取り付けの利便性

シールドシステムVAS
アライではかわす性能をさらに高めたフォルム実現のため、新開発シールドシステム「VAS」※1を搭載しています。オプションパーツとしてシールドの別売もされており、取付方法も説明書や動画で丁寧に説明されています。※RX-7X ASTRO-GX RAPIDE-NEO XDに搭載

ハイパーリブ
ライダーの必需品といっても過言ではないインカムですが、取り付けや調整に苦労することも多いです。

アライのASTRO-GXは、インカム取り付けを考慮してサイドのリブ部に強度を上げたフラットスペースを設けています。インカムをリブ部に設置しやすくなっただけではなく、スピーカー装着が容易となった窪みのあるシステムパッド、ケーブルを通す穴のあるシステムネックなど、安全性を保持しながらもライダーのニーズに応えた利便性の高い仕様となっています。

修理もできる?型落ちや過去モデルは?

アライのアフターメンテナンスとして、修理対応の内容や、過去モデルの取扱いについて解説します。

ヘルメットの寿命

ヘルメットには寿命があり、衝撃を受けたことがない場合でも同じです。アライの公式ホームページでも、古いヘルメットの修理について解説されています。

アライ古いヘルメットについて

画像引用元:アライ公式ホームページ

ヘルメットは通常、購入後3年以上経過した場合、安全性維持の観点から修理ではなく買い替えが推奨されています

これはSGマーク(製品安全協会の被害者救済制度)の有効期限(ヘルメット着用開始から3年)を目安にしたもので、アライでも買い替えを推奨しています。しかし内装交換の希望の場合は、修理期間・費用・その他条件を確認の上、対応してもらえるケースがあります。

一度でも衝撃を受けたヘルメットは?

手からヘルメットを地面に落としてしまったといった場合ではなく、事故・転倒などによって一度でも衝撃を受けたヘルメットを継続して使用することは大変危険です。このような場合、外面に大きなキズや亀裂が見られなくても、内部構造が破壊されている恐れがあります。

アライでは、事故の詳細説明とヘルメットを送付することで、衝撃を受けたヘルメットがまだ使用可能かどうか検査を受けることができます。(ヘルメット検査は無料であり、往復送料は自己負担となります。)

アライヘルメット転倒した場合

画像引用元:アライ公式ホームページ

アライの修理対応

修理が可能であるヘルメットであるか、アライ公式ホームページで確認できます。過去モデルも修理対象ですが、修理対応表に掲載されていない製品については、修理対応を行っていません。

修理の依頼方法(受付)は以下の3つです。

  1. テクニカルプロショップに持ち込み店頭にて修理
  2. 販売店経由で アライアフターサービスにて修理
  3. 直接アフターサービスに送付して修理

3.の直送修理(直接アフターサービスへ送付)の手順は以下の通りです。

【STEP1:パーツリストの確認】

  • 二輪フルフェース
  • 二輪オープンフェース
  • 四輪レース

【STEP2:修理申し込みフォーム入力】
https://form.run/@arai-repair
フォーム入力前に修理対象可否や注意事項を確認してください。

  • 衝撃(転倒など)を受け損傷したヘルメットは再使用や修理は出来ない。
  • 無線機やミラーシールド等を取り付けしている場合、それら装備を外して保管しておくこと。
  • カスタムペイントされたヘルメットは修理過程において塗装剥離やパーツ破損が生じる場合がある。塗装剥離やパーツ破損が生じた場合、塗装のリペイントや破損したパーツの修理・交換は対応不可。
  • 製品に加工(穴を開けている、削っているなど)がある場合、修理対応できない場合がある。

安全性能維持が困難な何らかの改造・破損が見受けられた場合、修理を中断し、ヘルメットを返却する場合があります。

【STEP3:入力フォーム記入項目をもとにアフターサービスより連絡・送付】
フォームへ入力した記入項目を元に、アフターサービスから費用・納期について連絡が入ります。内容を確認の上、問題なければ修理依頼決定の返信をし、記載内容に沿ってヘルメットを送付します。

【STEP4:修理完了製品の返送・支払い】
修理費用の支払いに関しては、ヤマト運輸コレクト便(代金引換)での返送となります。受け取りの際に修理費用+送料880円を合計した金額を配達員に渡し支払い完了となります。

こだわりやサイズ感。SHOEIと比べると

アライはSHOEIと並ぶ世界的なヘルメットメーカーです。この2社の特徴は以下のとおりです。

比較ポイントARAISHOEI
フォルム丸みのあるコンパクトフォルム
※衝撃を逃しやすい「R75 SHAPE」
※安全性第一がコンセプト
縦長の形状で大きめあり
※衝撃を吸収する帽体がベース
※使用時の快適性と安全性の両立がコンセプト
特徴・国内販売シェアが高い
・品質、安全性が非常に高い
・ベンチレーション機構が優れている
・海外販売シェアが高い
・走行時の風切り音が小さい(静音性が高い)
デザインラインナップ・フルフェイスに注力
・奇抜なデザインは少ない
・商品ラインアップを絞り込んだ少数集中開発
・デザインやカラーが豊富
・プレミアムヘルメットに注力
・高額商品が多い

アライとSHOEIの違いは、もともとのコンセプトの違いです。

両社とも安全性を追及した製品作りをしながらも、アライは衝撃を逃しやすい丸みのある帽体フォルムを固守し、安全性第一で少数ラインナップを集中開発しています。

SHOEIは衝撃を吸収する強い帽体をベースに、使用時の快適性・安全性との両立を図りながら、豊富なデザインを展開しています。

アライ(Arai)のフルフェイスヘルメット

アライの人気フルフェイスヘルメットについて、現行ラインナップを解説します。

アライ(Arai)のフルフェイスヘルメット

ASTRO-GX

サーキットでもツーリングにもフィットした最新ツーリングモデルです。シールド位置を下げて、帽体部分の強度を増したVASシステムバイザーが特徴です。インカム装着に適したハイパーリブやパッドなど利便性も向上しています。

RX-7X

アライのフラッグシップモデルです。VASシステムバイザーも搭載されており、サーキット走行向きのヘルメットです。MOTO-GPレースの実戦からフィードバックした新形状のデフューザーシステムが特徴です。

RAPIDE-NEO(ラパイド・ネオ)

ラパイド伝承の3本スリットを継承したマウススリットです。スイッチはヘルメット内部センターパッドに備わった「インナーシャッター」にて開閉します。クラシックな見た目が特徴のヘルメットです。

XD

VASシステム搭載のヘルメットです。コンディションに合わせて開閉することができ、シャッタースイッチ装備のマウススリットや、静粛性や快適性にこだわったダクトが特徴のフルフェイスクルージングモデルです。

現行シリーズの他に、ロングツーリング向けのQuantum-J(クアンタムJ)や、コンパクトなツーリングモデルVECTOR(ベクター)も人気です。

アライはジェットヘルメットも人気

フルフェイスが主力のアライですが、ジェットタイプ(オープンフェイス)のヘルメットも販売しています。Webでのアンケート回答(※1)に寄せられた、アライのジェットヘルメットのレビューを車種とあわせて紹介します。
※1.クラウドソーシングを活用したインターネット調査

アライ(Arai)のジェットヘルメット

CLASSIC AIR・MOD(クラシック・エアー/モッド)

剛性の高い帽体と、多段階発泡緩衝ライナによって、高い安全性を維持しながらコンパクト化しています。スタイルを優先して、可能な限りフォルムをコンパクトに設計したネオ・クラシック・ジェットです。

衝撃を減らせるので安全だし、軽いから。デザインもお気に入り。(30代女性 車種:HONDA ダンク)

以前はいわゆる半ヘルを被っていたのですが、年も取ってきたのでもう少し安全性の高いヘルメットにしようと思い、お洒落な感じのジェットヘルメットに買いかえました(40代男性 車種:YAMAHA SR400)

CT-Z

目を射る日差しや夕陽のまぶしさを遮るCTバイザーです。ロングツアラー向けのFCS搭載モデルとなります。

ネット上の口コミも良く安全性が一番高そうに感じたから購入しました。フィット性に優れた素材を使用しているという点もポイントの一つでした(30代男性 車種:HONDA 400X)

SZ-G

機能に徹したスタンダードオープンフェイスモデルです。

VZ-RAM・PLUS

オープンフェイスにVAS-Zシールドシステムを初搭載した新世代オープンフェイスモデルです。

まとめ

アライは、自らがライダーである経営者をはじめ「ライダーの頭を護る」というポリシーのもと、派手さはないものの安全性を第一に堅実な物作りをしているヘルメットメーカーです。ライダーにとってヘルメットは命綱です。自身のスタイルに合わせたヘルメットを選び、快適で安全なバイクライフを満喫してください。

※1.クラウドソーシングを活用したインターネット調査について

調査方法:クラウドワークス上(インターネット)での回答募集
調査年月:2023年3月
調査人数:ここ3年以内にヘルメットを購入した経験がある100名
参考URL:https://crowdworks.jp/public/jobs/8178334